気づく
例えば、時代のニーズ。
例えば、角度の違う視点。
例えば、WANT'S。
胡座をかいているつもりはないけれど、
感性が鈍くなってる確実に…と思う事が最近多い。
送り手側より、受け手側の感性の方がずっと時代に敏感な事に気づかされる。
だからといって腕を拱いて
変化していく日々を傍観するわけにはいかないでしょ。
そこで時代を深く考える本をご紹介。
気づかされるではなく気づくために。
昨年のエントリーdigital nativeで紹介した
NHKの同番組の取材起点や、着地点の映像で伝えきれなかった部分を本にしたもの。
デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像 (生活人新書)
- 作者: 三村忠史,倉又俊夫,NHK「デジタルネイティブ」取材班
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/01
- メディア: 単行本
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本文中より
原田さんと近藤さんに共通するもの。
それは、インターネットとの深い親和性である。
2人は、小学生のころからインターネットがあったわけでは決してない。
ただ、僕には、2人がインターネットに関して
「ネイティブ感覚」を持っていると感じられた。
それは、技術的にインターネットに詳しいという意味ではなく、
彼らにとって「人と人とのつながり」や「コミュニケーションのありよう」が、
インターネット上の様々なツールを使いこなすことによって進化していると思えたのである。
この時僕の頭に、はじめて「デジタルネイティブ」というキーワードが思い浮かび、1人で興奮した。
(中略)
もし近藤さんたちのようにインターネットを水や空気のように感じ、
当たり前に使いこなす子どもたちが、どんどん社会進出を始めたら、
決して負の側面だけでなく、正の側面でも社会を変えていくのではないだろうか。
デジタルネイティブ時代を考察する上でスタートとなる1冊です。
そしてもう1冊は「さとなお」さんの本。
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
- 作者: 佐藤尚之
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 新書
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あのスラムダンク新聞全面広告のクリエイティブディレクターだ。
さとなおさんの自然なやさしい語り口は大好き。
変化した消費者とのコミュニケーションを
デザインする時代の到来が書いてある。
目次をご紹介
- はじめに〜「なんだか小難しい時代になっちゃったな」とお嘆きの貴兄に
- 第1章 消費者へのラブレターの渡し方〜広告という「口説き」の構造
- 第2章 広告はこんなにモテなくなった〜変化した消費者と広告の20年
- 第3章 変化した消費者を待ち伏せる7つの方法〜彼らと偶然を装って出会うために
- 第4章 消費者をもっともっとよく見る〜コミュニケーションデザインの初動
- 第5章 とことん消費者本位に考える〜スラムダンク1億冊感謝キャンペーンより
- 第6章 クリエイティブの重要性〜商品丸裸時代とネオ茶の間の出現
- 第7章 すべては消費者のために〜消費者本位のチームづくり
- おしまいに〜楽しくエキサイティングな時代なのだ
デジタルネイティブ時代を押さえつつ
ポジティブに今の広告をとらえ、
消費者本位のコミュニケーションデザインを描く1冊です。
本文中より
君が人を好きになった時に取るべき最善の方法は、
その人のことをきちんと知ろうと目を凝らし、耳をすますことだ。
そうすると、君はその人が自分の思っていたよりも
単純ではないことに気づく。
極端なことを言えば、君はその人のことを実は何も知っていなかったのを思い知る。
金城一紀著『映画編』より