give thanks

11月末のtumblrの画像は、感謝祭で埋まる。
日本的にいえば、秋のお祭りが感謝祭にあたる?
微妙にちがうかな。
でも、英語って直接的で、
thanks giving
give thanks
BE thankful
Thankful

などなどのデザインされたtextや、
集まって食事をするところを見るにつけ、
単純に、この1年のあいだ、
じぶんにあたえられた出会いや
さまざまな経験に感謝するという日を、
意識して過ごすというのは、よいかもとふと思いました。



都会のマンションで、愛と感謝でplantsを育てている
いとうせいこうさんの1冊。


ボタニカル・ライフ?植物生活 (新潮文庫)

ボタニカル・ライフ?植物生活 (新潮文庫)





同じ繰り返しのなかに、ほんのわずかな変化をみつけるのが楽しみで
そのため毎日毎日一生懸命世話をする。


毎日が昨日と違うこと。
自分を繰り返さぬ事。
だが、1年を経てその差異を保ち、繰り返す。
俺はときどき植物から啓示をうけたような気分になる。
そして、その気分がいまや日常的であることに少し驚く。
都会で植物と暮らすことは、
つまりその啓示を日々感じ取ることに他ならないのだ。
日々の変化を繰り返しながら、繰り返さぬこと。
植物はそんな見事な矛盾を生きている、




なんとこの、めだたない(失礼!)愛すべき1冊が、
最近NHKBSで、ドラマ化されていて驚いた。
植物男子ベランダー
たぶん、じぶんしか見ていないのではないかと思ってしまう。
いやいや、NHKはもともと園芸番組の元祖だし、そんなことないか…
しかし、この本をドラマ化する企画をたてた人も、
それを作るディレクターも、
なかなかの感性の持ち主。
いとうせいこう役→田口トモロヲさんだし
朗読は、あまちゃんで原宿の喫茶店アイドル店主→ 松尾スズキさんだし、
なんと、花の曲のセレクトには感激!!

くるり ばらの花
キース・ジャレット My Wild Irish Rose
■大橋 トリオ アネモネが鳴いた




いやいやー
キースの My Wild Irish Roseは、
じぶんも花を植え込むときに、よく流す曲だし…

エンディングに
NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー制作統括 川崎直子さんの名前が…
気になる〜アリスのおいしい革命〜も彼女の番組だった。
この感じが川崎直子さんか…
どんな人かなあ。



ほかにも、
いとうせいこうさんが、「ボタニカル・ライフ」を書くきっかけとなった1冊。
plantsと交わすことばが、ユーモアいっぱいで、
思わずうなずいてしまう。

園芸家12カ月 (中公文庫)

園芸家12カ月 (中公文庫)

チェコの生んだもっとも著名な文学者
カレル・チャペックは、こよなく園芸を愛した。
彼は、人びとの心まで耕して、緑の木々を茂らせ、
花々を咲かせる。



庭仕事とは、魂を解放する瞑想である。ーヘルマン・ヘッセ
庭から学んだ自然に関する心理を綴った1冊。
散文がステキすぎます。

文庫 庭仕事の愉しみ (草思社文庫)

文庫 庭仕事の愉しみ (草思社文庫)