関係性

ドイツパンのお店に、ライ麦パンを買いに行きます。
ここのライ麦パンは、ライ麦が55%くらい入っていて、
野菜やレモンやチーズとの相性がよく、サンドして仕事に持っていきます。
今日は、お店のパンはほとんど売れていて、
いつものライ麦パンもなかったので、ブドウパンを手に取ったとたん、
お店の奥から、パン職人クンが飛び出してきて、
「いつものライ麦、あと5分で焼き上がりますが…
 どうしましょう。待っていただけますか?」

ほんと、びっくりした。
いや〜なんか、うれしくない?うれしいよ〜。
ライ麦パン好きな自分を、覚えてくれて声までかけてくれて。
チャンスを逃さない一言。とても大切。
でもこれができる人ってなかなかいないですね。不思議なことに。
人と人とのつながりを大切に日々過ごしていれば、
当たり前に出来るコミュニケーションなんですけれど。
関係性を大切にするお店って、いいなと思います。




nendo/佐藤オオキさんも関係性を大切にしている方

ウラからのぞけばオモテが見える (佐藤オオキ/nendo・10の思考法と行動術)

ウラからのぞけばオモテが見える (佐藤オオキ/nendo・10の思考法と行動術)

本文中より
「『デザインとは花束をプレゼントするようなもの』という名言が
ありますが、これは、単に相手のリクエストに応じるのではなく、
観察や理解を通じて『相手が本質的に求めているもの』を予測して提供する、
そのようなデザイナーとしてあるべき姿を『花束を贈ること』となぞらえた言葉です。
この言葉に共感しつつ、我々のこの手法は、別の意味で花束やブーケにちかいのだと思います。
1輪でも美しい花が束になることで、別の美しさが出現する。そんな感じでしょうか」


今年は、じぶんの好きな植物と暮らしの関係性を深める雑誌がたくさん、
出版されましたが、この本のガーデナーと取材者の関係性がとてもステキでした。

ku:nel (クウネル) 2014年 09月号 [雑誌]

ku:nel (クウネル) 2014年 09月号 [雑誌]


地球上には、有名なガーデナーがいらっしゃるのだなと、
今年のこの種の本で、学びました。
細やかで奥深い取材に、
何度も噛み締めるように読みました。
この取材者の方も植物に関して知識ある方なのかしら。
そちらにも興味わいてしまう。
イギリス ウォラートン・オールドホール・ガーデン
ヘッドガーデナー アンドリュー氏の言葉

「植物を育てるのは子供を育てるのと同じで
愛と情熱をもって必要なときに必要なものを与えていく、それだけさ。
よい愛情には彼らはよい答えを返してくれる。〜中略〜
時々、どうしたらこんなふうに植物が維持できるかって聞かれるけれど、答えに詰まるよ。
スキルなら教えられるけど、
愛し方というのは人には教えられないものだからね」

MERRY+HAPPY!