挑戦する心

kozumo-11112009-04-26

DM季刊誌で次号が送られてくるのが楽しみな、気になるDMがあります。
それはHonda Magazine。



シンプルなデザイン、
そしてHONDAのもの作りへの強いハートが伝わってくるコピー等、
HONDAの宣伝販促部の作る冊子をご紹介。



このHonda Magazineの昨年の秋号で、
強いメッセージがありました。



Honda Magazine 2008 Autumn号より引用


地球にやさしい。
そんなことが言えるクルマは、
いまのところありません。
この 状況を変えなければ、
クルマ社会に未来はない。
それくらいの覚悟を胸に、Hondaはいま、
新しいクルマづくりを始めています。  

これからは、コンパクトカーにも
ファミリーカーにもスポーツカーにも、
次々とハイブリッドカーを投入します。

いちばん深い愛情と、
いちばん厳しい眼差しで、
クルマをつくれ。
それだけが、クルマを救い、地球を救う。
そんな想いから生まれるクルマ
グリーンマシーン」の一台一台を、
どうか見ていてください。



「この 状況を変えなければ、
クルマ社会に未来はない。」


覚悟を決めたこの強いメッセージ。
このメッセージ後、HONDAは、
2008年末、F1からの撤退発表、
2009年低価格ハイブリット車のインサイト発表で
HONDAの覚悟を、
目の当りにすることとなりました。



気になる事が頭にインプットされると、必ずどこかで繋がったりするもので。
引退される福井社長のニュースインタビューにもwebで出会います。 


今日の危機的経済状態は、
アメリカでの芝刈り機等の汎用製品の販売数の鈍化から疑い始めたとのこと。 
汎用製品の販売数減少は、そのまま住宅の販売数減少につながるからだそうです。
社会状況より、2008年12月5日F1からの撤退を発表。
F1で働いていた開発者400人を、グリーンマシーン等の商品開発に投入。
F1での技術は、ハイブリット車や新たに立ち上げるバッテリー事業に生かし
スピード感ある商品開発が可能に。
その結果、2009年3月期の連結決算において、
ただ1社、営業利益1400億円の黒字が見込まれている等
インタビュー概要は以上のとおり。

また、激動のこの1年を振り返り困難なこの時期を乗り越える気持ちを福井社長は、
インタビューで以下のように述べています。




●F1からの撤退で、現場と本社が一体になりました。




● 空気の変化にいちばん敏感なのは現場です。
現場の人間が何を感じているかを、つねに知っておくことが重要なんですね。
現場が正しい情報を上げてくる。経営は素直に耳を傾ける。
そのコミュニケーションがうまくいっていたということではないでしょうか。




●数字はあくまで結果です。
重要なのは、お客さまの満足度をいかに上げるかであり、
それこそが「源流強化」だと思うのです。
これは経営の原点・源流であると同時に、人間の原理原則だと思います。



●自動車がどのように変化しようと、人々の生活を豊かにする商品であるという本質は変わらないと思います。
その時代、時代のニーズをいかに正しく捉え、商品に反映させていくか。
われわれはつねに原点を忘れてはいけないと思うのです。



●スピードアップして商品を提供しつづけることは本当に大変ですが、挑戦の甲斐もあります。
「作って喜び、売って喜び、買って喜ぶ」という創業の原点を忘れないかぎり、
 ホンダのモノづくりは死なず、だと思いますね。




社長インタビューとなると
私たちには分かりずらい数字だとか、経済の大きなところからの固い話が多い中
HONDAで働く社員の気持ちを大切に。
HONDAの製品を使うお客様を大切に。
原点をいつも心に。
そんな気持ちあふれるインタビューになっていました。


前出のHONDA magazineの表紙扉の
「挑戦する心」というタイトルの文章中に
HONDA magazineの内容と福井社長のインタビューの両方から
感じさせられる共通項があります。


「やってみもせんで何をいっとるか。
一見ムリなものが、ああやってだめなら
こうやってというねばりの前に
可能性をもちはじめてくるのである」本田宗一郎





 創業者 本田宗一郎氏の挑戦する心が、
福井社長のインタビューからも、
HONDA magazine制作者からも感じられます。



HONDA magazine autamun号で感じたメッセージから始まった、
気になるHONDA。
今後も私的注目冊子の1冊です。