立秋

コスモス

今日の画像は、立秋を感じさせる1枚。


無趣味のすすめ  村上龍
現在まわりにあふれている「趣味」は、必ずその人が属す共同体の内部にあり、
洗練されていて、極めて安全なものだ。考え方や生き方をリアルに考え直し、
ときには変えてしますようなものではない。
〜省略   真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った
作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。
 つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。



こんな文章を、鶏の声の聞こえるところにいらっしゃる方から
いただいた。男社会の言い分だと、内心反発を覚えるが
現実はそのとおり。「限りなく透明に近いブルー」以来、
久しぶりに村上龍でもと思い、Amazonで探したのがこの本。


カンブリア宮殿 村上龍×経済人
カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル)



テレビ東京系で放映されている、同名番組を書きおろしたもの。
いろいろな経営者との対談とその対談後の村上龍のコメントの本です。
RYU'S EYEと題する、対談後の話がまたよいのです。


●奥底のポジティブ
まず脳とか心とか人間性とかそういったもののいちばん奥深いところで
ポジティブだということだ。〜中略  現実を受け入れ正確に理解・把握して
その中で合理的に判断しながらサバイバルのために1点にニッチに集中して科学的な
努力を継続し、しかもそれを楽しんで確実にある成果を達成している人。
ソフトブレーン創業者 宋文洲さんとの対談の後に


●夢と目標について
夢という言葉には、願ったり念じたりすれば叶うもの、といったニュアンスがある。
また叶わなかった場合でも、「夢だったんだからしょうがない」という弁解が可能だ。
〜中略 目標は違う。目標ははっきりとした現実で、それは叶うものではなく
達成するもので、達成できないのは100パーセント自分のせいだ。
ワタミ社長 渡邉美樹氏との対談の後に

などなど…
長いお休みに、キャンプでの読書も楽しいものです。
蜩を聞きながらのんびりと読書でもどうでしょう。
経済人の対談とともにお楽しみください。
お休みに仕事の話はだめですね…