ハートスタート

HARU

「おいしいを読む」のママのbaby誕生です。
だっこすると、やわらかくって、
幸せそのものをだいている感じ。
お乳を探す仕草や、
指をきゅっとにぎってくれる小さなおててに、
懐かしさのあまり、胸がきゅんっとなりました。
命って暖かい。
新しいメンバーを家族に迎え、
ママのファミリーのハートスタートです。


今日の1册は



EQ~こころの知能指数

EQ~こころの知能指数



「……心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目にみえないんだよ」
アントワ−ヌ ド サン テグジュぺリ
星の王子さま』 内藤 濯訳より



紹介する本の最初に象徴として
サンテグ ジュぺリのこの言葉があるように
心の能力、
EMOTIONAL INTELLIGENCEについての1册です。
タイトルでハートスタートという言葉を使いましたが、
周囲との情緒面(心)の関わりは
生まれた時から始まっているということを
著者は書いています。
言葉のしゃべれない赤ちゃんは、
周囲の様々な心の動きを感じ、
自分の心の基礎を築いていくのです。



この心の能力指数が高いか高くないかで
社会生活にいろいろな課題が見えてきます。
IQ(知能指数)とは違う知性、
EQ(感じる知性 感性指数)が高い
ということこそ今の時代に必要と著者は書いています。
サン テグジュぺリが言ったように
『かんじんなことは、目にみえない』ということです。
目に見えないからこそ重要だし、育てることもむずかしい。



EIの能力の流れを著者は下記のように書いています。
●自己認識(情動の自己認識 自信 正確な自己評価)
 ↓
●自己管理(情動のコントロール 順応性 イニシアチブ 楽観等)
 ↓
●社会認識(共感力 組織感覚力 奉仕)
 ↓
●人間関係の管理(影響力 育成力 変革促進 チームワークと協調)



この本の訳者 土屋京子さんの言葉で語れば
「『情動の自己認識』や『自制』のような
 自分自身に対する理解から始まって、
他人に対する理解すなわち『共感』へと発展していく。
そして『共感』は、人格的知性 社会的知性という究極のEQを可能にする。
『人格』といってしまえば陳腐だが、EQは結局
人格や倫理の問題につながっていくのだ。」
ということになります。
話しはそれますが、この流れを知ると
前回御紹介した中村選手の「察知力」で
中村選手のEQ指数が非常に高いことがわかると思います。




自分を省み、心の能力の何かが欠けているとすれば、
それを育て直す事ができるという事も著者は書いています。
心の基礎を築くジャストタイミングの
ハートスタートの時代ではないので
それなりに膨大な努力と時間、周囲の人の愛情も必要
ではありますが…。
心理学や脳科学の専門用語もあり
すべてを読み解くのはむずかしいし、
時間もかかると思いますが、
私も惹かれる言葉を探して読んでいます。



ダニエル ゴールマンは
1995年にEQの概念をこの本で発表し
ベストセラーになりました。
この本で発表したEQの概念は
IQに重きをおく事に限界を感じていた
世界中の経営者が、共感し
ゴールマンに接触してきたそうです。
この後、ゴールマンと共著で
リチャード ボヤツィス  
アニ−マッキーらにより出版された本です。




EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方




実践EQ 人と組織を活かす鉄則―「共鳴」で高業績チームをつくる



『なぜ、今、「感情」の経営学なのか。
一言でいえば、時代よりの要請だ。(中略)
「感情」は組織を動かす大事な要素である。
多くの人はそれを知識としてではなく
経験として知っているはずだ。』
と、日経ビジネス編集長の野村氏が
上記の著書の後書きに書いています。



目には見えないものも大切にしていますか?