緑陰読書
夏の木陰で読書を楽しむ、涼しげなことば。
この夏の読書のふりかえり。
楽しみにしているメルマガのちょっと前のタイトルがこのことば
「緑陰読書」でした。
素敵なタイトルなので、お借りします。すみません…
季刊誌「考える人」の編集長のメルマガです。
毎回 よみごたえのある文章をたのしみにしています。
■「考える人」夏号
追悼特集 梅棹忠夫 「文明」を探検したひと
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/07/04
- メディア: 雑誌
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ウメサオタダオ展にて、小長谷教授が話されていた、カラコラム・ヒンズークシ学術探検。
1955年 歴史学者シュルマン 文化人類学者ランダウアー 動物生態学者である梅棹氏が
1台のフォルクスワーゲンにのり、イスラーム文明からヒンドゥー文明への道のりを調べつつ
車中で異分野交流で論を戦わせた3000キロ 20日間の旅。
梅棹氏は、ひざにタイプをおき、ローマ字で、車中の会話をタイプし続けたという。
「毎日が国際シンポジウムだったでしょう」と
なんとも楽しそうにはなされる小長谷教授の話から、
未知なる国を訪ねていく3人の旅を想像したが、その写真も掲載されてました。
この時のローマ字日記は、のちに「文明の生態史観」へと進化したと書かれています。
そして、梅棹氏のどの写真にもあらわれているオーラはこの一言につきると。
若い頃も、歳を重ねられてからも。
”わたしの人生を決定しているのは、
モチーフは遊びや。プレイや。”
梅棹忠夫
■本屋散策でみつけた本。
校長先生たちからの心揺さぶるメッセージ
これからを生きる君たちへ
2011年3月、ぼくたちはあの「特別な卒業式」を忘れないー。
この2011年の春に卒業していった学生達に贈られた、
小学校、中学校、高校、大学の校長先生、学長先生のことばを編集した本。
これからを生きる君たちへ―校長先生からの心揺さぶるメッセージ (SHINCHO MOOK)
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/04/26
- メディア: 単行本
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<隔たり>をしっかり見つめ 大阪大学 鷲田清一総長 平成22年度 学位授与式式辞より
文章中より
”良きフォロワー、リーダーを真にケアできる人物であるためには、
フォロワー自身のまなざしが確かな「価値の遠近法」を備えていなければなりません。
「価値の遠近法」とは、
どんな状況にあっても、次の四つ、つまり
絶対なくしてはならないもの、
見失ってはならぬものと、
あってもいいけどなくてもいいものと、
端的に絶対にあってはならないもの
とを見分けられる眼力のことです。
映画監督の河瀬直美さんの言葉を借りていいかえると、
「忘れていいことと、忘れたらあかんことと、それから忘れなあかんこと」とを
きちんと仕分けることのできる判断力のことです。”
哲学者 鷲田先生のことばは、いつも心にそっとよりそう感じ。
■初めて購入した雑誌。
カーサ ブルータス ニッポン再生の参考書。
Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2011年 09月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2011/08/10
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東日本大震災復興への取り組みを多方向から編集している雑誌。
なんだか力作。
ボランティア&支援リストも大変わかりやすい。
いまできることが書いてあります。
じぶんも、毎月続けてできる
”ふんばろう東日本プロジェクト”に。
建築家の藤本壮介氏とカーサブルータス編集部の3都市首都構想(東京+大阪+広島)は、
驚きの発想。あたらしい日本のかたちがみえる気がします。
■映画も見にいきました。
フレンドリー大阪。大阪なら、現実にありうるかもと思わせるお話。
著者の万城目学という方、人間的魅力を感じます。
プリンセス トヨトミ
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: 文庫
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■佐々木俊尚氏がこの本で料理していると奥様のtwitterで知って。
野菜料理オンリーですが、バリエーション豊富で、利用しまくりです。
野菜料理を食べやすくするひと手間な工夫がコツかなと。
続 野菜だけ?
続野菜だけ?―目からウロコの野菜を活かす料理技 (野菜料理大図鑑)
- 作者: ゆみこ
- 出版社/メーカー: メタブレーン
- 発売日: 2010/08/01
- メディア: 大型本
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■村上春樹を2冊。
どちらかというと、小説よりも好き。
ご本人がセレクトしたデビューのことばから、エルサレム受賞式のスピーチ「壁と卵」まで。
タイトルと本文の間に、その文章をかいた時の背景を村上春樹氏が回想して書いていて、
よりいっそうリアリティのあるシーンのみえる編集が、気がきいているというか。
本文をひきたてているというか。
”もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、
私は常に卵の側に立ちます。” 村上春樹
エルサレムのスピーチは忘れたくないと思っていたので。
どれをよんでも、村上春樹氏のことばは、こう、なんていうか、
抱いている猫をなでなでしていたい感じ。へんちくりんな比喩だ〜。
村上春樹 雑文集
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/01/31
- メディア: 単行本
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大橋歩さんの挿絵入り 村上ラヂオ2です。
アンアン連載エッセイなので、雑文集よりもっと短めの文章。
あこがれのイラストレーター大橋歩 だいすきです。
アンアンは教科書でした。
おおきな かぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ 2
- 作者: 村上春樹,大橋 歩 画,
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2011/07/07
- メディア: ハードカバー
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■河合隼雄さんの本をこれから、読み続けようと思っているので。
私自身インタビュアーで
人との対話は非常にたのしかった仕事のひとつだったので、
対談集というかたちが、好み。
河合隼雄さんが亡くなられる前の、小川洋子さんとの「考える人」での最後の対談。
厳密さと曖昧さの共存 より
”河合:だからこれからは、厳密さと曖昧さの共存をよく考えないかんことになる。
ただしそれは、論理的に矛盾するわけでしょ。
でも矛盾したものを持たないかんということです。中略
僕の言い方だと、それが「個性」です。「その矛盾を私はこう生きました」というところに
個性が光るんじゃないかと思っているんです。”
生きるとは自分の物語をつくること
- 作者: 小川洋子,河合隼雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/02/28
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意識と無意識をつなぐものとしての物語の役割。
物語はつなぐ役割をもっている。
ん?なにかとまたつながりそう。
物語を生きる 今は昔 昔は今
- 作者: 河合隼雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/12
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■3月に心理学者M・チクセントミハイ氏のフロー理論の本のことを書きましたが、
研究されている方をtwitterで知りました。
このエントリーで紹介されている本を購入しましたが、
まだ未読。
ものすごいアイデアを生み出すカギはすべて「コラボレーション」にあった!
と帯にあります。んん?つながる〜が生み出す〜??
〜おしゃべりとアイデアの関係〜をまず読もう。
わたしの興味はここ1点に尽きる感があります。
”人と話すこと”
凡才の集団は孤高の天才に勝る
凡才の集団は孤高の天才に勝る―「グループ・ジーニアス」が生み出すものすごいアイデア
- 作者: キース・ソーヤー,金子宣子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/03/06
- メディア: 単行本
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